「いい子にしててね」
いつも母は私に言った
とり残されていた
叫びはまだ胸の中に

抑えつけた願いや感情
重荷となり　膨れ上がるばかり

祈りなど要らない私には
暴れる想いが内側（なか）を傷つけて
明日こそ救済されるなんて
誰も　思わない

押しつぶす圧力
あの日から重みを増す
聞かれなかっただけ
夢はまだ彷徨ってる

拒絶された望みや懇願
痛みとなり　血を流すばかり

祈りなど要らない私には
溢れる血潮が瘡蓋にならない
いつの日か解放されるなんて
誰も　思わない

祈りなど要らない私には
癒した傷さえまた血を流し出す
明日こそ自由を得られるなんて
誰も　思わない